バレル研磨
これぞバレル研磨のカナメ!
-組み合わせ術-
辻工業所では、様々なサイズ(約3~400mm)や形状(薄物、複雑形状など)、ロット(数個~数十万個単位)に対応すべく、回転バレル、振動バレル、スチールボールバレル、流動バレル、高速遠心バレルを保有しています。さらに、研磨剤(メディア)および薬品(コンパウンド)も数多く揃えており、お客様のご要望通りの仕上がりを実現しています。これらのバレル研磨機、研磨剤、薬品は何百通りも組み合わせることができ、その組み合わせ術こそが辻工業所のノウハウなのです。量産品のバリ取り、磨きのご相談は、ぜひ辻工業所まで。
ワークにぶつけるように、バリ取りや面取りを行う、固形の研磨剤のことをいいます。
素材にはセラミックス製、プラスチック製、スチール製などがあり、サイズや形状(三角錐、球など)も様々です。
ワークのサイズや形状に合わせて選定します。
水と混ぜて使用することにより、様々な表面に仕上げることができる薬品のことです。
脱脂や防錆、粗仕上げ、平滑仕上げ、光沢仕上げなどに使用されます。
バレル研磨機の特徴と種類
量産品のバリ取りから、面取り、表面仕上げまで対応!
バレル研磨機と、様々なメディア(研磨材)およびコンパウンド(薬品)の組み合わせにより、お客様のご要望に合わせた加工に仕上げます。
一度に1万個の研磨が可能!各材料の面取りなど
100~600リットルの容量を保有しており、バリ取りの大量生産に向いています。
鍛造後の切削部品に対し、面取りを行いました。
※サイズ:Φ28×40mm
バリ取りから表面仕上げまで、一度で対応!
外観を重視し、あまり傷をつけたなくない製品に適しています。すべての製品に対し、ばらつきのない、安定した仕上がりが可能です。
厚さが5mmのプレス品ですが、寸法出しのために平面研磨を行わなければなりませんでした。より、精度を出すために、バリ取りを行い、防錆処理をし、納品しました。
※サイズ:55×55mm
鏡面加工仕上げまでのリードタイムを短縮!
スチール製のメディアおよび、光沢仕上げのコンパウンドを組み合わせて使用します。特に、ステンレスやアルミに適しており、バフ研磨に近い光沢処理が可能です。真鍮などの柔らかい材料は打痕の影響が強いため、向いていません。
こちらの製品は、外観が重要であるため、打痕が付いてはなりません。そのため、バリ取りから鏡面加工をすべて手作業で行っていました。しかしながら、とても時間がかかるため、スチールボールバレルを取り入れ、メディアとコンパウンドの組み合わせにより、打痕を付けずにバリ取りから表面仕上げを行いました。仕上げは手作業で行いますが、全体の約30%のリードタイム短縮につながりました。
※サイズ:200mm
量産品を短時間で面取り!
振動バレルよりも研磨力が大きく、バリ取りや面取りに適しています。しかしながら、サイズの大きい製品の場合、傷がつきやすくなるというデメリットがあります。そのため、精密部品などの小さいプレス部品のバリ取りに最適です。
セラミック製のメディアを使用し、真鍮の切削部品を、20分で面取りをしました。
※サイズ:Φ14×20mm
2万個のバリ取りを、短納期で!
遠心力が最も大きいので、研磨力が高く、早いバリ取りが得意です。(鏡面加工も可能)また、他のバレル研磨機とは違い、1個ずつ処理することが可能なため、他の製品との緩衝がなく、傷つけずに加工することができます。
プレス品のバリ取りから、防錆処理前の表面処理までを施しました。
※サイズ:50mm